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常に歩く人のことを頭に入れて建物を創造するようにしています。歩いていて、暖かさを感じる、四季を感じる、時を感じる、歴史を感じる、風を感じる、そんな建物を街に1つでも置いて、街を愛する人たちに共感してもらうことによって、街づくりの起爆剤にしたいと思っています。
1つの建物に取り組む際、「コンセプト&ワーク」ということを考えます。
一設計者の立場で建物を追求する姿勢とともに、プロデューサー的立場で全体を把握する視点が欠かせません。
「何を何のためにつくるのか」、計画の概念をまずつくりあげ、その後に技術的な、具体的な設計作業をスタッフや周囲の人たちの協力を得ながら進めるということ。
それは、建物の機能などハードの部分だけではなく、計画を進める過程でともすればぼやけてしまう建物の役割、そこに建てる感味などを徹底させようとすることです。そして、その結果が「心に感じることのできる』建物に結び付いていくと考えます。
規模を問わず、用途を問わず、人の感性に訴える建築を目指す。それは言葉でいうほど簡単なことではありません。
鳥取の街で、それがどれだけ実現できるか、どれだけ増やせるのか。まだまだずっと挑戦し続けて行きたいと思います。